日大安田先生と昭和用水堰の視察

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令和2年3月24日(火)

拝島にある昭和用水堰は江戸前鮎が遡上するのに最難関と言われている堰です。

理由は台風などにより、この堰の上下に大量の砂利が堆積し魚道を覆ったり、魚道へつながらない流れが出来て魚道に到達できないなど様々です。

そこで地元の議員さんや国会議員、都議会議員、東京都など行政や漁協など関係者が「江戸前鮎を復活させる地域協議会」を設立し、昔のように東京湾から天然のアユを上らそうと活動が始まりました。

その結果一昨年、昨年とこの昭和用水堰下に堆積した砂利を重機で浚渫し川の流れが魚道に繋がるようにしてもらい、多くの江戸前鮎が遡上しました。

今年も昨年の台風の影響により、魚道下には大量の砂利が流れを半分以上埋めてしまい、サカナが行き来出来る状況ではなくなっています。

ですから、今年もその大量の砂利を移動するという工事を4月に実施する予定です。

その工事に先立ち、土木工学の専門家であり、また全国いたるところで魚が上りやすく、下りやすい魚道を設計している日本大学の安田先生に来ていただき、行政や業者に工法や理論を直接指導していただきました。

そろそろ遡上の話題も出てきております。今年も多くの江戸前鮎が秋川の上流まで来るのを待っています。

[現場でレクチャーする安田先生]

[実際に石組み方法を指導]

[昭和用水堰の上流側、このように中州が魚道に接近しています。これも浚渫する予定]

[魚道下流側、流れのほとんどが砂利で埋っています]